これまで携帯通信事業者の3大キャリアといえば「NTTドコモ」「ソフトバンクモバイル」「au(KDDIグループ)」といわれていました
そこに新たに4つ目の携帯通信事業者として参入してきたのが楽天グループが展開している楽天モバイルです
しかし、後から参入することの難しさは言うまでもなく、急成長を遂げてきた楽天グループの足を引っ張っている事業とまでされている始末・・・
そこで、この記事では実際に使用している筆者が楽天モバイルを使用してみての感想を正直に述べていきます
・楽天モバイルのメリット、デメリット
・実際に使ってみての使用感
・楽天モバイルの申し込み方法
Contents
楽天モバイルのメリット
利用料が安い
楽天モバイルの利用者が急増した理由はこれに尽きるのではないでしょうか
今は多くの携帯通信事業者が「格安SIM」のプランを売り出していますが、それらと比較しても、確かに安く設定されています
また、「Rakuten最強プラン」という1種類の契約プランしかないため、予算面を気にしてあれこれ考える必要がありません
毎月利用したデータ量によって価格が決まるようになっており、どれだけ利用しても3,278円以上はかからないため、通信料を気にする必要がありません
~3GB | 1,078円/月 |
3GB~20GB | 2,178円/月 |
20GB~ | 3,278円/月 |
※令和6年2月21日から開始された「最強家族プログラム」というキャンペーンを利用すれば、上記の金額からさらに税込110円が差し引かれます
通話についても、Rakuten Linkという楽天モバイルユーザー専用のアプリを使うことで、国内通話を無料で利用することができます
筆者自身も他社の格安SIMを利用していましたが、毎月通信料を気にしながら利用するのがストレスとなり、楽天モバイルへ乗り換えました
やはり3,278円という決まった額で無制限に利用できるというのは快適で使いやすいです
キャンペーンが豊富
楽天モバイルは定期的にさまざまなキャンペーンを行っています
では、キャンペーンの一部を紹介します
新規で契約する場合、新規契約者に13,000ポイント、紹介した人に7,000ポイントがプレゼントされます
※乗り換え以外の場合は、新規契約者に6,000ポイント
楽天モバイルを利用する家族全員が毎月の利用料金から110円(税込)引きとなります
※別居であっても苗字が同じであれば対象
3GBまでであれば、毎月968円(税込)で利用できることになります
「楽天モバイル紹介キャンペーン」と併用して、家族6人で利用すると・・・
新規契約家族 ⇒ 13,000p × 5人 = 65,000p
紹介する家族 ⇒ 7,000p × 5人分 = 35,000p
★家族内で合計10万ポイントが獲得
★全員が3GB【968円(税込)】まで1年間実質無料
Rakuten Wi-Fi Pocket 2Cとは、楽天モバイルから発売されている携帯型のWi-Fiです
前述しているとおり、楽天モバイルは毎月のデータ量によって利用料金が決定されます
Wi-Fi環境のない外出先では、少し動画視聴をしただけで、簡単に最安価格条件である3GBをオーバーしてしまいますが、Rakuten Wi-Fi Pocket 2Cを利用することで、その条件をクリアできます
楽天ポイントがたまる
楽天モバイル利用料100円につき1ポイントがたまります
しかし、そもそもの料金が安いため、たまるポイントもわずかではあります・・・
それよりも、楽天モバイルを契約することで、SPUが+4倍となりますので、楽天経済圏の方であればそのために契約する価値があるといえますね
筆者自身もSPUアップのために楽天モバイルへ乗り換えました
いろいろな条件がある中で、契約するだけで+4倍にもなるのは他にありません
SPUの詳細については以下の記事を参考にしてください
また、毎月の利用料を楽天ポイント(期間限定も可)から支払うことができるため、上手に普段のお買い物と組み合わせれば利用料を0円に抑えることも可能です
最新のiPhoneがキャンペーン価格で買える
楽天モバイルのiPhoneは、キャンペーンにより本体価格が他の携帯通信事業者と比較して最安となっています
48回払いの25回目に機種を返却することで、残りの残高を支払わずに新しい機種に乗り換えることもできます
※今お使いの機種を下取りに出さない場合は、Apple公式サイトで直接購入するのが最安です)
Apple公式サイトで直接購入するデメリットとしては以下の2点が挙げられます
- 本体を分割で購入した場合、本体価格とプラン料金が毎月別々で請求される
- 利用中の機種を返却することによる、最新の機種への乗り換えサービスがない
- 分割払いが最高36回までしかないため、月額だけをみると他より高くなる
最新のiPhone15(128GB)を楽天モバイルとAppleでそれぞれ購入した場合の比較は以下のとおりです
※下取りにiPhone8(128GB)を出した場合
Apple | 楽天モバイル | |
本体料金(月額) | 124,800円(3,466円/36回) | 140,800円(2,933円/48回) ※48回目2,949円 |
割引 | 下取り⇒最大10,000円 | 下取り⇒最大5,400円 |
初めて申し込み&他社から乗り換え⇒6,400ポイント | ||
対象製品購入⇒6,000ポイント | ||
48回払い&下取り⇒5,000ポイント | ||
対象iPhone下取り⇒5,000ポイント | ||
実 質 負 担 額 | 114,800円 | 113,400円 |
【補足】
- 他社からの乗り換えではない方は、6,400ポイントが4,000ポイントになります
- 対象製品購入の製品はiPhone15シリーズ、14シリーズ、13、SE(第3世代)です
- 対象iPhone下取りのiPhoneは以下のとおりです
iPhone7、iPhone7 Plus、iPhone8、iPhone8 Plus、iPhoneX、iPhoneXR、iPhoneXS、iPhoneXS Max、iPhone11、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Max、iPhone12、iPhone12 mini、iPhone12 Pro、iPhone12 Pro Max、iPhone13、iPhone13 mini、iPhone13 Pro、iPhone13 Pro Max、iPhoneSE (第2世代)
デザリングでWi-Fiの代わりとして使える
パソコンやゲームのオンライン通信などには、インターネット回線が必要であるため、自身でWi-Fi環境を整える必要がありますが、楽天モバイルのデータ無制限という特性を利用して、楽天モバイルを契約しているスマホをWi-Fiの代わりとして利用することができます
デザリングとは、お使いのスマホをアクセスポイントとして、パソコンやタブレット、ゲーム端末をインターネットに接続することをいいます
他社の契約プランであれば、デザリングすることによってその分の通信料も発生してしまうため、必然的に別途Wi-Fiが必要となります
対して楽天モバイルは、いくら利用しても3,278円以上はかからないため、Wi-Fi代わりに利用することが可能となります
楽天モバイルは現状、後述するプラチナバンドが整備されていないため、環境によってはつながりにくいといった不具合が発生する可能性が大きいです
楽天モバイルのデメリットについて
データ通信が安定していない
楽天モバイルは通信が混雑する時間帯であったり、地下や建物内など、ネットがつながりにくい時間帯や場所があるといわれています
筆者自身も楽天モバイルを利用し始めてから、以下のような不具合が場所や時間帯により見受けられるようになりました
- 楽天モバイルだけ圏外の場所がある
- アプリが素早く起動しない
- サイトのページを開くまでに3~5秒かかる
- 動画視聴中に解像度が落ちる
自宅ではWi-Fiを利用することでカバーしていますが、せっかくデータ量を気にすることなく利用できるプランを打ち出しているのでもったいない欠点だと思います
しかし、楽天モバイルが2023年10月23日に「プラチナバンド」を獲得したことにより現状は大きく改善されると期待されています
700MHz~900MHz帯の周波数を持つ電波で、障害物を回り込んで電波を届けることができる等、優れた性質を持っています
これまで、大手携帯通信事業者3社には割り当てられていましたが、楽天モバイルは有していなかったものです
2024年中に一部地域で実用を開始していくとのことですので、今後全国的に普及されるのを待つことになります
実店舗の数が少ない
ドコモ、ソフトバンク、auがそれぞれ約2,000店舗ほどあるのに対して、楽天モバイルの店舗数は約1,000店舗しかありません
そのため、緊急の要件が発生した際に身近な店舗へ駆けつけられないというのは、不便に感じられる方もいるでしょう
しかし、ネットでの手続きが普及していることに伴い、2020年ごろからすべての大手キャリアショップ数が減少の一途をたどっています
その代わりに、各社のホームページをはじめとするネット上でさまざま問題が解決できるようになっており、筆者自身も身近に店舗がないことへの不満は特に感じていません
Rakuten Linkがいまいち
楽天モバイル契約者のみが使える通話無料のアプリですが、世間の評価はあまりよくありません
具体的には、「通話品質がよくない」といった意見が多く見受けられましたが個人的にはこれまで利用してきた中で、そのように感じたことはありません
それよりも、利用する場面があまりないなと感じています
無料通話アプリといえばすでに「LINE」がありますので、わざわざRakuten Linkから通話する機会がありません
また、筆者の個人的な考えですが、「緊急的な電話」や「上司への重要な連絡」などの際は通常の電話からすると思うので、やっぱり利用頻度は少なくなります
ちなみに通常の電話料金は22円/30秒となっています
Androidの取り扱いが少ない
楽天モバイルで取り扱っているAndroidの数は全部で12種類となっています(2023年12月時点)
筆者自身はiPhoneユーザーであるため、特に気になるデメリットではありませんが、確かにAndroidユーザーの方からすれば、選択肢が少ない印象を受けると思います
また、「Rakuten最強プラン」が使える楽天回線対応製品に該当しているかどうかの確認もしておく必要があります
楽天モバイル申し込み方法
楽天モバイルに申し込むには、店舗で申し込む方法と、自身でネットから申し込む方法があります
一人で申し込むのが不安な方は、店舗にてスタッフの説明を受けながら申し込むことをおすすめします
他社をご利用中の方が、ネットから申し込む方法についてこれから解説していきます
①事前に本人確認書類、MNP予約番号、楽天会員情報、クレジットカードまたは銀行口座情報の4つが必要になりますので、準備しておきましょう
本人確認書類
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 身体障がい者手帳 ※補助書類必要
- 健康保険証 ※補助書類必要
- 日本国パスポート ※補助書類必要
- 住民基本台帳カード
MNP予約番号
MNP予約番号とは、乗り換えの際に現在の電話番号をそのまま引き継ぐために必要となるものです
従来であれば、転入元と転入先の双方での手続きが必要でしたが、2023年5月より導入された「MNPワンストップ」により、楽天モバイルのみでの手続きが可能となりました
楽天会員情報
事前に楽天会員に登録しておくことで、スムーズに申し込みが進みます
楽天会員への登録方法は以下の記事を参考にしてください
クレジットカードまたは銀行口座情報
利用料金の支払いをするための登録が必要になります
楽天カードから引き落とすことでポイントをためたり、ポイントからの支払いもできるようになりますので、よほどの事情がなければクレジットカードを登録するようにしてください
楽天カードの申し込み方法は以下の記事を参考にしてください
②楽天モバイルの申し込みページから、「Rakuten最強プラン」のプランを選択する
③必要なオプションサービスを選択し、プランの申し込みのみの方は「この内容で申し込む」を選択、製品の購入もお考えの方は「製品選択へ進む」を選択
④表示される契約者情報に間違いがないことを確認し、本人確認書類を提出する
⑤「他社から電話番号そのままで乗り換え(MNP)」を選択し、電話番号を入力する
⑥支払い方法の選択にて、クレジットカード(楽天カード)情報を入力する
⑥下取りサービスや楽天ひかりに申し込むか等の選択をする
⑦「申し込み履歴」へアクセスし、「電話番号の引継ぎ(MNP)申請をする」を選択する
⑧現在利用中の携帯会社を選択し、「MNPワンストップの申請ページへ進む」からその携帯会社のページへ進む
⑨各携帯会社の案内に沿って申請が完了すると、「申し込み履歴」に「転入を開始する」ボタンが表示されているため、選択して完了
受付時間 | MNP完了時間 |
9:00~21:00 | 当日中 |
21:01~翌8:59 | 翌9:00以降 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際に楽天モバイルを利用している筆者が、リアルな評価を述べてきました
毎月の利用料金の安さという点では、他の会社を寄せ付けない強さを持っている分、やはり現状の「ネットのつながりにくさ」は見過ごせない欠点であるといえます
一刻も早いプラチナバンドの普及を待って、改善されることを願っています
最後まで読んでいただきありがとうございましたー!